2012年06月29日(金)
民間外交の黒船祭
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初風炉(はつぶろ)、の頃を迎えると、私は茶室に「青山緑水」という大徳寺の一甫師作掛け軸をしつらえます。 風薫る山々にいだかれる中73回目の黒船祭が終了しました。天気に恵まれ、とても良いお祭りでした。 昨年の大震災後、2年ぶりの開催だったため、日米協会および米国ニューポート協会の関係者は例年より多数出席しました。 今回、一人の協会員として心したのは、米国「トモダチ作戦」をたたえ、心からのお礼と感謝を申し上げることでした。 ニューポート市長はじめ、市会議員の方々、米国ニューポート協会会長にお目にかかる機会を得られたことは幸いでした。 日本でも地域社会、教育機関、会社、協会、医療機関などのコミュニティーが一丸ととなって、バザーや基金 そしてボランティアの方々の協力を得て絆の輪は広がり、一体感をもってことに当たりました。 各国の救助は政府、民間外交問わず、見事なオペレーションで、専門性のある、なしにかかわらず、 愛のある草の根の援助で私たちに勇気を与えてくれました。 身近な民間外交の一例として、黒船祭があります。参加者の中に横須賀のキニック高校生の存在があります。 礼儀正しく朗らかで、良い笑顔を持つ若者たちです。彼らも下田の学生たちや市民と交流し、立派に民間外交を勤めていました。 到着と出発時にはセレモニーもあって、学生代表と私はスピーチを交わし、プレゼント交換しました。 来年の黒船祭に際しても、下田市民の方々は、各自の持つ能力を認め、深め、他社の喜びと幸せのためにどうぞ、 そのお力をそそいでください。伊豆下田は良き景色、温泉カプラス草の根の力を持っています。 輝ける太陽の下田になりますよう希望を持ちましょう。
クアハウス石橋旅館 女将 石橋良子 2012年 新聞へ寄稿 | | |